軍人勅諭とは?
ぐんじんちょくゆ
軍人勅諭とは1882年に明治天皇の名で発布された軍人への訓示で、忠節・礼儀・武勇・信義・質素の五徳目を柱に旧日本軍の精神的規範を定めたものです。
軍人勅諭(ぐんじんちょくゆ)は、1882年(明治15年)1月4日に明治天皇の名のもとで陸海軍の軍人に対して下された勅諭(天皇の訓示)です。正式名称は「陸海軍軍人に賜はりたる勅諭」といい、山縣有朋が起草に深く関わったとされます。
軍人勅諭は、忠節・礼儀・武勇・信義・質素の五つの徳目を中心に構成されています。
軍人勅諭は「軍人は政治に関与してはならない」との文言も含んでいましたが、実際には軍部が政治へ介入する根拠としても活用されるなど、近代日本の軍事・政治文化に複雑な影響を与えました。教育勅語(1890年)と並び、明治国家の精神的支柱を形成する重要な文書とされ、軍隊内では暗唱が義務付けられていました。
第二次世界大戦終結後、軍国主義の象徴として廃止されましたが、近代日本史・軍事史・思想史を研究するうえで欠かせない一次資料として現在も参照され続けています。
使い方・例文
「近代日本史の授業で軍人勅諭と教育勅語の関係が取り上げられた」「明治期の軍国主義的精神規範を語る際に軍人勅諭は必ず言及される」といった文脈で使われます。
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