軌道投入とは?
きどうとうにゅう
軌道投入とは、ロケットや探査機が目的の宇宙空間軌道に乗るためにエンジンを噴射して速度・高度を調整する操作のことです。
軌道投入(Orbital Insertion)とは、宇宙開発において、ロケットや宇宙探査機が目的の軌道(地球周回軌道・月軌道・惑星周回軌道など)に乗るために、推進エンジンを適切なタイミングと方向・時間で噴射して所定の速度と高度を達成する一連の操作のことです。
軌道投入のプロセスには以下のような段階があります。
- 上昇フェーズ:打ち上げ後、ロケットが大気圏を抜けて宇宙空間へ到達する
- 軌道投入燃焼:エンジンを噴射して速度を軌道維持に必要な値(地球低軌道では約7.9km/s)まで加速する
- 軌道確認:追跡機器でデータを収集し、正確に目標軌道に投入されたかを確認する
- 軌道修正:誤差があれば小型スラスターで微調整を行う
惑星探査機の場合は「軌道投入燃焼」が特に重要で、例えば火星の周回軌道に乗るには火星に近づいた際に逆噴射して速度を落とし、重力に捕まえられる必要があります。この操作は通信の遅延のため地球からリアルタイム制御ができず、プログラムによる自律制御で行われます。軌道投入の成否がミッション全体の成否を左右するため、最も緊張感を要するフェーズの一つです。
使い方・例文
火星探査機が地球を出発してから数か月後、火星に接近した瞬間にエンジンを逆噴射して減速し、火星の周回軌道に入る操作が軌道投入の代表的な例です。
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