投入とは?
なげいれ
投入とは、花道(華道)の様式の一つで、花材を桶や壺などの高い器に無造作に投げ入れたような自然な趣で活ける技法のことです。
投入(なげいれ)とは、華道(花道)における生け花の様式の一つで、丈の高い花瓶・壺・竹筒などの器に花材を投げ入れたような自然の風情を表現する技法です。床の間や座敷に飾られることが多く、日本の侘び(わび)・寂び(さび)の美意識と深く結びついています。
投入の最大の特徴は、花材を複雑な剣山や基台に固定するのではなく、器の内壁や縁との摩擦・バランスによって花材を支える点にあります。一見自由に投げ入れたように見えながら、実際には花材の向き・長さ・重心を緻密に計算する高度な技術が求められます。
代表的な投入の支え方(留め方)には次のようなものがあります。
- 矩折り留め(かねおりどめ):花材を直角に折って器の口に引っかける
- 一文字留め(いちもんじどめ):短い枝を横に渡して支えにする
- 八ツ口留め(やつくちどめ):複数の枝を組み合わせてバランスを取る
投入は、池坊(いけのぼう)をはじめとする各流派で古くから重視されてきた様式であり、茶道の茶席を飾る花としても広く親しまれています。生け花の中でも特に「自然の美しさを活かす」という理念が強く反映された形式です。
使い方・例文
茶室の床の間に竹の花入れを置き、一輪の椿を無造作に投げ入れたように活ける場面が、投入の典型的な使われ方です。華道教室でも初期に学ぶ基本様式の一つです。
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