路考茶とは?
ろこうちゃ
路考茶とは、江戸時代の人気歌舞伎役者・二代目瀬川菊之丞の俳名「路考」に由来する、くすんだ黄緑色系の伝統的な日本の色名です。
路考茶(ろこうちゃ)とは、日本の伝統色のひとつで、くすんだ黄みがかった緑褐色(オリーブがかった茶系の色)を指します。江戸時代中期に活躍した歌舞伎役者、二代目瀬川菊之丞(俳名:路考)が好んで用いたとされる色に由来し、その名が付きました。
江戸時代には歌舞伎役者や人気文化人の好む色や柄が一般庶民の間で流行する「江戸の色流行」という文化現象がありました。路考茶はその代表的な例のひとつで、二代目瀬川菊之丞の舞台衣装や着物に使われたことで評判を呼び、庶民の間で広まりました。
路考茶の特徴として、
- 彩度を落とした渋みのある黄緑〜黄褐色系の色合い
- 侘び・寂びに通じる落ち着いた雰囲気を持つ
- 着物や帯の地色・差し色として用いられてきた
- 同時代に生まれた「団十郎茶」「梅幸茶」などの役者由来の色と並ぶ
現代でも和の色彩文化として日本の伝統色一覧に収録されており、着物・和装小物・インテリアデザインなどで参照されます。日本固有の微妙な色彩感覚と、庶民文化・歌舞伎文化の融合を示す興味深い色名のひとつです。
使い方・例文
「路考茶の帯が、淡い桜色の着物に落ち着いた渋みを加えていた」のように、和の色彩を表現する場面で使われます。
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