跋文とは?
ばつぶん
跋文とは、書物の末尾に添えられた、著者や後の人物が書いた後書き・解説・成立事情などを記した文章のことです。
跋文(ばつぶん)とは、書物・文集・画帖などの末尾に付記された文章で、作品の成立事情・内容の解説・著者への評価・書写や刊行の経緯などを記したものです。単に「跋(ばつ)」とも呼びます。冒頭に置かれる「序文(じょぶん)」と対になる存在です。
跋文に記される内容は多岐にわたります。
跋文は著者自身が書く場合(自跋)と、第三者が書く場合(他跋)があります。他跋は著名な文人・学者・権力者が記すことが多く、書物の権威付けや普及を助ける役割を果たしました。特に江戸時代の刊本では序文・跋文が慣例的に付されることが多く、文化的な格式を示すものでもありました。
文献学的には跋文は重要な資料で、成立年代の特定・書写の系統・刊行地の確認など、書誌情報を読み取るための手がかりとして活用されます。また当時の文化的背景や人間関係を知る一次資料としての価値も高い文章です。
使い方・例文
江戸時代の刊本の末尾には跋文が付されていることが多く、そこに記された刊行年や版元の情報が書誌学の研究資料になります。
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