超好圧菌とは?
ちょうこうあつきん
水深数千メートルの超高圧環境を好み、その条件下で最もよく生育する微生物のことです。
超好圧菌(ちょうこうあつきん)とは、深海底のような非常に高い水圧環境を好む微生物の総称です。英語では「hyperpiezophile(ハイパーピエゾファイル)」や「ultra-piezophile」と呼ばれます。極限環境微生物(エクストリモファイル)の一種であり、一般的な生物にとって致死的な高圧環境下で最適に生育する点が特徴です。
海水は深さが10メートル増すごとに約1気圧ずつ圧力が増し、水深1000メートルを超えると100気圧以上になります。超好圧菌は数百気圧から1000気圧を超える環境でも生育でき、通常の気圧下では逆に生育が抑制されるものもあります。深海の熱水噴出孔周辺や海溝の最深部など、極めて過酷な環境に生息しています。
超好圧菌の細胞膜には、高圧環境でも流動性を保つための不飽和脂肪酸が多く含まれているなど、構造上の適応が見られます。また、細胞内の酵素や蛋白質も高圧条件下で安定して機能するよう進化しています。
超好圧菌の研究は、地球上の生命の限界を探るとともに、バイオテクノロジーへの応用(高圧条件での酵素活用など)や、地球外の極限環境における生命の可能性を考えるうえでも重要な知見を提供しています。
使い方・例文
深海生物学や微生物学の講義で「マリアナ海溝付近の堆積物から超好圧菌が発見された」というように登場します。また、極限環境における生命の多様性を説明する際に引用されることが多い語です。
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