走錨とは?
そうびょう
走錨とは、船が錨を降ろして停泊中に、強風や波・潮流によって錨が海底を滑ってずれ、船が流されてしまう危険な状態のことです。
走錨(そうびょう)とは、船舶が錨泊(びょうはく)中に投錨している錨が何らかの原因で海底から外れたり滑ったりして、船が意図せず流されていく現象を指します。英語では「dragging anchor(ドラッギングアンカー)」と呼ばれます。
走錨が発生する主な原因は以下の通りです。
- 台風・低気圧などによる強風・高波で錨の保持力を超える外力が加わる
- 錨を降ろした海底の底質が砂や泥で、錨が十分に食い込まない
- 錨鎖(びょうさ)の繰り出し量が不十分で、錨が効かない状態になる
- 潮流や風向きが急変し、船が錨の引っ張る方向を超えて回頭する
走錨が発生すると、船は制御不能な状態で流され、浅瀬への乗り上げ(座礁)、他船や港湾施設との衝突、漂流などの重大事故につながる危険があります。
対策としては、十分な錨鎖の長さを確保すること、底質の良い海域を選ぶこと、悪天候時は走錨の監視を強化して速やかに機関を使用することなどが挙げられます。航海士や船長にとって走錨の監視と対応は基本的かつ重要な航海技術のひとつです。
使い方・例文
台風接近時に港の沖合で錨泊していた船が走錨し、防波堤に接触するという事故が時折報道されます。走錨を防ぐために、船長は錨鎖の長さや海底の状態を慎重に確認します。
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