賦とは?
ふ
賦とは、中国古典文学における散文と韻文の中間的な文体で、情景や事物を詳細に描写・叙述する文学様式です。
賦(ふ)とは、中国古典文学において発達した独自の文学様式です。散文(散体)と韻文(詩)の性質を合わせ持ち、情景・事物・感情などを詳細かつ華麗に描写・叙述することを特徴とします。
賦は主に戦国時代から漢代にかけて大きく発展しました。漢代には「漢賦」として宮廷文学の中心をなし、都や宮殿・狩猟・自然などを壮大なスケールで詠う長編作品が多く作られました。代表的な作者としては司馬相如・揚雄・班固などが知られています。
賦の文体的な特徴としては以下の点が挙げられます。
- 対句(対偶)を多用した整然とした文体
- 押韻を取り入れるが詩ほど厳格ではない
- 列挙・羅列による詳細な描写
- 比喩や誇張を駆使した華麗な表現
時代が下るにつれ、魏晋南北朝期には「俳賦」「駢賦」など韻律をより重視した形式が生まれ、唐代には「律賦」として科挙(官僚登用試験)の試験科目にもなりました。また宋代以降は「文賦」として散文的な自由な表現も見られます。日本の漢詩文の学習においても賦の様式は重要な位置を占め、古代の宮廷文化に影響を与えました。
使い方・例文
「赤壁賦」は蘇軾が夜の赤壁を舟から眺めて詠んだ賦であり、中国文学の名作として広く知られる。
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