本文へスキップ

責任分散とは?

せきにんぶんさん

責任分散とは、その場にいる人数が増えるほど「自分がやらなくてもだれかがやる」という意識が働き、一人ひとりの行動が抑制される心理現象のことです。

責任分散とは、緊急事態や助けが必要な場面において、周囲に人が多いほど「自分が動かなくても他の誰かが助けるだろう」という意識が無意識に働き、結果として誰も行動しないという状況を生み出す心理現象です。「傍観者効果」と密接に関連しており、社会心理学者ビブ・ラタネとジョン・ダーリーが1960年代の研究で理論化しました。

責任分散が生じる背景には、次の2つの心理的メカニズムがあります。

  • 責任の希薄化:「自分以外にも大勢いるから、自分一人の責任は小さい」という感覚
  • 評価懸念:「みんなが動かないのに自分だけ動くのはおかしいのでは」という不安

典型的な例として、路上で倒れている人がいる場面があります。通行人が1人なら助けようとしやすいのに、大勢いるほど「自分でなくてもいい」という感覚が強まり、全員が様子を見てしまうことがあります。

この現象は職場でも起きます。プロジェクトの失敗を「チームの問題」として誰も責任を取らない状況や、「他の人が報告するだろう」という思いから問題が放置されるケースは責任分散の典型です。対策としては、「あなたにお願いします」と特定個人を名指しすることが有効とされています。

使い方・例文

「大勢の前で具合の悪そうな人がいるのに、みんなが立ち止まらないから自分も通り過ぎてしまった」という経験は、責任分散・傍観者効果が働いている典型的な場面です。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語