語順の類型論とは?
ごじゅんのるいけいろん
語順の類型論とは、世界の言語を主語・動詞・目的語の順序パターンで分類し比較する言語学の研究分野です。
語順の類型論(Word Order Typology)は、世界のさまざまな言語において、文の主要成分である主語(S)・動詞(V)・目的語(O)がどのような順序で並ぶかを分析し、言語間の共通性や差異を明らかにする言語学の分野です。
理論上、SOVの並べ方には6通りのパターンがありますが、実際の言語に現れる頻度には大きな偏りがあります。
- SOV型:主語+目的語+動詞。最も多く、日本語・韓国語・トルコ語・ヒンディー語などが該当。
- SVO型:主語+動詞+目的語。英語・フランス語・中国語など、次いで多い。
- VSO型:動詞+主語+目的語。アラビア語・アイルランド語などが該当。
- VOS・OVS・OSV型:いずれも少数で、一部のアマゾン先住民語などに見られる。
語順の類型論は、ジョセフ・グリーンバーグが1963年に発表した研究で大きく前進しました。グリーンバーグは語順と他の文法的特徴(前置詞か後置詞か、名詞と形容詞の順など)の間に「普遍的傾向」があることを示しました。たとえばSOV言語は後置詞を使いやすく、SVO言語は前置詞を使いやすい傾向があります。
語順の研究は言語の起源・普及・接触を解明する手がかりとなり、比較言語学・認知言語学とも密接に関わっています。
使い方・例文
「日本語はSOV型なので動詞が文末に来るが、英語はSVO型なので動詞が主語の直後に置かれる」のように言語の比較説明でよく使われます。
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