認知的吝嗇とは?
にんちてきりんしょく
認知的吝嗇とは、人間が複雑な思考を避け、できるだけ少ない認知エネルギーで判断・結論を出そうとする傾向のことです。
認知的吝嗇(にんちてきりんしょく)とは、人間が思考に使う認知資源をなるべく節約しようとし、深く考えることを避けて手軽なヒューリスティック(経験則)に頼りがちな性質を指します。英語では「Cognitive Miser」と呼ばれ、社会心理学者のスーザン・フィスクとシェリー・テイラーが提唱した概念です。
人間の脳は、膨大な情報を処理しなければならない一方で、エネルギー消費を最小限に抑えようとする性質があります。そのため、深い分析より素早い判断を好み、複雑な問題に直面すると無意識にショートカットを使います。
認知的吝嗇が表れる典型的な場面は以下のとおりです。
- ステレオタイプへの依存:個人を見ず属性(国籍・性別・職業)で判断する
- 確証バイアス:すでに持つ意見を支持する情報だけを集める
- アンカリング:最初に見た数字や情報を基準にしてしまう
- 感情ヒューリスティック:「なんとなく好き・嫌い」で正否を判断する
認知的吝嗇は日常の多くの場面で効率的に機能しますが、重要な意思決定では誤った判断につながる危険があります。重要な局面では意識的にゆっくり考える「システム2思考」(ダニエル・カーネマンの分類)を活用することが推奨されます。
使い方・例文
初めて会った人の第一印象だけで「信用できそう・できなさそう」と決めつけてしまうのは、認知的吝嗇による典型的な即断の例です。
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