角背とは?
かくせ
角背とは、本の背が平らで角張った形状をした製本様式で、ハードカバー(上製本)に多く用いられる形式です。
角背(かくせ)は、製本における背の形状を表す用語のひとつで、本の背が水平に平らなまま仕上げられた状態を指します。対義語は「丸背(まるせ)」であり、丸背は背が弓形に湾曲した形状をとります。
ハードカバー(上製本)の製造において、折丁を重ねて綴じた後に背を平らなまま固める加工が角背の基本工程です。一般的な工程は以下の通りです。
- 折丁を重ねて接着剤で固める(固め)
- 背を押さえて平坦に整形する
- 見返し・寒冷紗(布補強)・紙テープを貼り合わせる
- 表紙(ハードカバー)と合体させる
角背の特徴として、本棚に並べたときに背文字がまっすぐ見え、積み重ねたときに安定しやすい点が挙げられます。辞典・図鑑・写真集など厚みのある参考書や豪華本に角背が多く用いられるのは、外観の堅牢さと取り扱いやすさからです。一方、文庫本などの並製本(ソフトカバー)では構造上ほぼすべてが角背に相当します。製本設計では背幅(背の厚み)の計算が重要で、用紙の種類・枚数から正確な寸法を算出します。
使い方・例文
書店に並ぶ大型の百科事典や美術書は、背が平らで角張った「角背」のハードカバーで製本されており、本棚に立てたときにタイトルが読みやすい形になっています。
この用語をシェア
最終更新: