蛇紋岩とは?
じゃもんがん
蛇紋岩とは、超塩基性岩(かんらん岩など)が水と反応して変質した岩石で、緑色〜暗緑色の蛇の皮のような模様を持つ変成岩です。
蛇紋岩(じゃもんがん、英:serpentinite)は、地球のマントルを構成するかんらん岩や輝岩などの超塩基性岩が、熱水や海水と反応して変質(蛇紋岩化)することで生成される岩石です。緑色から暗緑色で、滑らかな光沢と蛇の皮に似た複雑な模様を持つことからその名が付きました。
蛇紋岩化作用では、かんらん石や輝石がアンチゴライト・リザーダイト・クリソタイル(石綿の一種)などの蛇紋石鉱物に置き換わります。この反応は水と超塩基性岩の接触で起きるため、海洋プレートが沈み込む境界域や、海洋底が地表に現れるオフィオライト帯に多く産します。
蛇紋岩の主な特徴は次の通りです。
- マグネシウムが豊富で、カルシウム・リン・カリウムなどの植物栄養素に乏しい
- ニッケル・クロムなどの重金属を含み、植物の生育を制限する「蛇紋岩荒原」を形成する
- 日本では三波川変成帯や糸魚川周辺に産出し、石工芸の石材としても使われる
- クリソタイル(繊維状)は石綿(アスベスト)の一種で、取扱いに注意が必要
生態学的には、蛇紋岩地帯に適応した固有植物群が成立することが知られており、植物地理学や保全生物学の観点からも重要な研究対象となっています。
使い方・例文
地質学の野外実習や博物館の岩石展示で「この緑色の滑らかな石が蛇紋岩です」と紹介される場面が典型的です。また蛇紋岩地帯の植生調査を扱う生態学の論文にも頻繁に登場します。
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