藍閃石片岩とは?
らんせんせきへんがん
藍閃石片岩とは、高圧低温の変成作用でできる青みがかった岩石で、沈み込み帯の地質研究において重要な指標となります。
藍閃石片岩(らんせんせきへんがん、Blueschist)は、高圧低温型の広域変成作用によって形成される変成岩の一種です。青みがかった色合いをもつ鉱物「藍閃石(グラウコフェン)」を主要構成鉱物として含むことからこの名前がつきました。
藍閃石片岩が形成されるのは、プレートの沈み込み帯という特殊な環境です。海洋プレートが大陸プレートの下へ沈み込む際、岩石は深部へ引きずり込まれて高い圧力を受けます。しかし沈み込みが速い場合は、深さのわりに温度が上がらず、「高圧低温」という特異な条件が生まれます。この環境下でのみ、藍閃石などの特徴的な鉱物が安定して存在できます。
含まれる主な鉱物には以下のものがあります。
- 藍閃石(青みがかった角閃石類)
- ローソン石(高圧条件下で安定)
- エクロジャイト相の鉱物(より深い場合)
- 石英・白雲母など
日本では三波川変成帯(三波川片岩)が藍閃石片岩の代表的な産地として知られ、四国・関東・中部地方にかけて分布しています。これはかつてのプレート沈み込みの記録であり、日本列島の形成史を解き明かす重要な手がかりとなっています。
使い方・例文
四国の三波川変成帯では藍閃石片岩が広く露出しており、地質学の野外実習や研究で沈み込み帯の証拠として必ず取り上げられます。
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