自由詩とは?
じゆうし
自由詩とは、定型的な韻律や脚韻の規則に縛られず、作者が自由に形式を選んで書く詩のことです。
自由詩(じゆうし、free verse)とは、伝統的な詩形が要求する一定の音節数・韻律・脚韻などの形式的制約から解放され、詩人が自由に行の長さ・リズム・構成を決める詩の形式です。フランス語の「vers libre(ヴェル・リーブル)」という概念が19世紀後半のフランス象徴主義詩人たちによって確立され、英語圏・日本語圏にも広まりました。
自由詩が一般化する以前の詩は、ソネット(14行詩)・ハイク(俳句)・和歌など厳格な形式的ルールに従うことが普通でした。19世紀にウォルト・ホイットマンが『草の葉』(1855年)でリズムと繰り返しを重視した長大な自由詩を確立し、以後の詩の世界に決定的な影響を与えました。
自由詩の特徴は以下の通りです。
- 特定の音節数や脚韻のパターンに従わない
- 詩の「行」の区切り方が詩人の意図によって決まる
- 散文に近い表現から高度に凝縮したイメージまで幅広い表現が可能
- 視覚的な配置(余白や改行)も意味を持つ場合がある
日本語では明治以降に口語自由詩が発展し、萩原朔太郎・室生犀星らが近代詩の礎を築きました。現代詩の多くは自由詩の形式をとっており、詩の表現の主流となっています。ただし、形式がないことがかえって詩的緊張を維持する難しさにつながるとも言われます。
使い方・例文
「彼女の書く詩は自由詩で、行の長短や改行の位置が感情の揺らぎをそのまま表している」のように、形式にとらわれない詩の表現を説明する際に使われます。
この用語をシェア
最終更新: