聖遺物とは?
せいいぶつ
聖遺物とは、キリスト教などの宗教において、聖人や宗教的に重要な人物の遺骨・遺品・ゆかりの品々を指し、信仰の対象として崇められるものです。
聖遺物(せいいぶつ)とは、キリスト教をはじめとする宗教において、聖人・殉教者・あるいはイエス・キリスト自身にゆかりのある遺骨・遺体の一部・衣服・使用した道具などを指します。ラテン語で「残されたもの」を意味する「reliquiae」に由来し、英語では「relic(レリック)」と呼ばれます。
キリスト教、とりわけカトリック教会や東方正教会において、聖遺物は深い信仰の対象です。教会では聖人の遺骨を収めた「聖骨箱(レリクワリー)」が大切に安置され、信者はそれに触れたり祈りを捧げたりすることで神の恩寵を求めました。中世ヨーロッパでは聖遺物の所有が教会の権威や巡礼誘致の重要な要素となり、聖遺物をめぐる贋作・売買・盗難事件も数多く起きました。
聖遺物の種類は大きく三つに分類されます。
- 第一級聖遺物:聖人の遺体・骨・血など
- 第二級聖遺物:聖人が使用した衣服や道具など
- 第三級聖遺物:第一・第二級の聖遺物に触れた品物
著名な聖遺物としては、トリノの聖骸布(キリストの埋葬布とされる)、聖ペテロの遺骨(バチカン・サン・ピエトロ大聖堂)などがあります。現代でも各地の大聖堂に多くの聖遺物が保管されており、巡礼の目的地となっています。
使い方・例文
「中世ヨーロッパでは、著名な聖人の聖遺物を所蔵する教会が巡礼者を集め、その都市の繁栄につながった」という形で、宗教史や中世ヨーロッパ史の解説でよく登場します。
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