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羅刹とは?

らせつ

羅刹とは、インド神話仏教に由来する鬼神・悪霊の一種で、人を食らう恐ろしい存在として伝えられる霊的な存在です。

羅刹(らせつ)は、サンスクリット語の「ラークシャサ(Rākṣasa)」の音写であり、インドの古代叙事詩ラーマーヤナ』や『マハーバーラタ』、さらにはヴェーダ文献にも登場する鬼神・悪霊の一類です。

インド神話における羅刹は、神々と対立する存在として描かれ、恐ろしい形相を持ち、人間の肉を食らい、夜に力を増す暗黒の存在とされました。魔王ラーヴァナをはじめ多くの強力な羅刹が登場し、英雄ラーマと戦います。

仏教に取り込まれると羅刹の性格は多様化し、

  • 地獄の亡者を責める獄卒(羅刹鬼)
  • 仏法の守護神として改心した存在(羅刹天・羅刹女)
  • 十羅刹女として法華経に登場する護法の神
など、文脈によって異なる役割を担います。

日本には仏教とともに伝わり、奈良・平安時代以降の仏教美術・文学に登場します。能や歌舞伎にも羅刹が題材にされており、民間信仰では恐ろしい鬼の一種として認識されることが多いです。また、「羅刹国」は人食い鬼が住む恐ろしい国を指す比喩的表現としても使われました。

使い方・例文

仏教説話や日本の古典文学において「羅刹に食われる」「羅刹女の棲む島」のように、恐ろしい鬼や悪霊の代名詞として登場します。現代では漫画・ゲームなどのファンタジー作品でも鬼神キャラクターの名称として用いられることがあります。

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