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紋紗とは?

もんしゃ

紋紗とは、紗の透け感を生かしながら地文様を織り込んだ、夏用の高級絹織物のことです。

紋紗(もんしゃ)とは、絹織物の一種である「紗(しゃ)」に文様を織り出したものです。紗とは経糸を2本ずつ絡み合わせて織る薄手の透け感のある絹織物で、その通気性の高さから夏の着物素材として古くから重宝されてきました。紋紗はその紗地に、花鳥や幾何学文様などを緯糸(よこいと)や紋組織を使って浮かせて表現したものです。

製法としては、地の部分を紗組織で薄く透かし、文様部分をサテン(朱子)や綾などの密度の高い組織で表現するため、透け感のある地と光沢のある文様が対比的に浮き上がり、独特の美しさを生み出します。この技法は「搦(からみ)織」の応用であり、複雑な紋意匠を要する高度な技術が必要です。

紋紗は主に以下のような用途・特徴を持ちます。

  • 夏の訪問着・付け下げ・色無地などに使われる
  • 絽(ろ)と並ぶ夏の正装向け素材
  • 光の当たり方によって文様の見え方が変化する
  • 京都の西陣が主な産地として知られる

現代でも茶道や能楽関係者、夏の正式な場での着用に選ばれる格調ある素材であり、伝統的な染織技術の粋を集めた工芸品として高く評価されています。

使い方・例文

「夏の訪問着に紋紗を選ぶと、透け感と織り文様が涼やかな印象を与え、格式ある夏の席にふさわしい装いになります」といった形で、着物選びの文脈で使われます。

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