端唄とは?
はうた
端唄とは、江戸時代後期に江戸の花柳界で生まれた短い三味線歌曲で、粋で軽妙な雰囲気が特徴の日本の伝統芸能です。
端唄(はうた)は、江戸時代後期(19世紀前半頃)に江戸の芸者・遊里の文化を背景として発展した邦楽の一ジャンルです。三味線の伴奏に乗せて短く歌われる小唄・俗謡の形式をとり、長唄や清元・常磐津といった他の三味線音楽に比べて曲が短く、気軽に楽しめる点が特徴です。
端唄の「端(はし)」という字には「はしきれ」「こまかいもの」というニュアンスがあり、大曲の合間に演じられる小品的な位置づけから生まれた名称とされます。歌詞は恋愛・四季・江戸の風物を題材にしたものが多く、情緒豊かで粋(いき)な世界観を表現します。
端唄の主な特徴は以下の通りです。
- 演奏時間が数分程度と短く、座敷芸として場をつなぐのに適している
- 三味線は細棹を用い、繊細で軽やかな音色が出る
- 「お座敷芸」として芸者が得意とした演目が多い
- 明治以降は「小唄」と混同・分化し、現在は別ジャンルとして並立している
現代では端唄の家元・流派が継承活動を行っており、日本舞踊の地唄や舞台の稽古唄としても用いられています。伝統芸能の保存・普及の観点から、端唄の演奏会や教室が各地で開かれています。
使い方・例文
「お座敷でお姐さんが端唄を一曲披露した」「端唄の稽古で三味線の細棹の扱いを習う」という場面で登場します。
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