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種概念とは?

しゅがいねん

概念とは、生物をどのような基準で「種」として区別するかを定義する考え方のことで、生物学では複数の異なる種概念が提唱されています。

概念(Species Concept)とは、「種(スピーシーズ)」という生物分類基本単位を何によって定義するかを規定する理論的な枠組みのことです。種を区別する基準は一見単純に思えますが、生物界の多様性進化の連続性を考えると一元的な定義は難しく、現在もさまざまな種概念が議論されています。

主要な種概念には以下があります。

  • 生物学的種概念(BSC):互いに交配して生殖可能な子孫を残せる個体群の集まりを種とする(マイアが提唱)。最も広く使われるが、化石や無性生殖生物には適用しにくい
  • 系統学的種概念(PSC):共通祖先から派生した単系統群を種と定義する。形態や遺伝情報に基づく
  • 形態学的種概念:形態(外見・形)の共通性によって種を区別する最も伝統的な概念
  • 生態学的種概念:同じ生態的ニッチを占める個体群を種とみなす
  • コヒージョン種概念:遺伝的・生態的なまとまりによって種を定義する

種概念の違いは実践的に大きな影響をもちます。例えば、生物学的種概念では1種とされるものが、系統学的種概念では複数種に分割されることがあり、絶滅危惧種のリストアップや保全優先度の設定にも影響します。

また、種分化が進行中の集団では、どの種概念を使っても明確に区別できない「種の境界」の曖昧さが生じることがあり、種概念は生物多様性を理解するうえで根本的かつ哲学的な問いを含んでいます。

使い方・例文

ライオンとトラは形態も生態も明確に異なりますが、飼育下では交配して子(ライガーなど)を生むことができます。これは生物学的種概念の「生殖的隔離」の基準をどう解釈するかの議論になります。

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