福音書とは?
ふくいんしょ
福音書とは、イエス・キリストの生涯・教え・死と復活を記したキリスト教の聖典で、新約聖書の中核をなす文書群です。
福音書(ふくいんしょ)は、ギリシャ語の「エウアンゲリオン(良い知らせ・福音)」に由来し、イエス・キリストの言行・受難・復活を物語る文書を指します。新約聖書には正典として4つの福音書が収められています。
- マルコによる福音書:最も古く成立したとされ、簡潔で行動的な記述が特徴。
- マタイによる福音書:ユダヤ人読者を意識し、旧約聖書との連続性を強調。
- ルカによる福音書:異邦人や女性・貧しい人への視点が豊かで、医師ルカが著者とされる。
- ヨハネによる福音書:神学的・哲学的な性格が強く、「ロゴス(言葉)」としてのキリスト像を描く。
これら4書はそれぞれ異なる視点・強調点を持ちますが、共観福音書(マルコ・マタイ・ルカ)には共通の資料を用いたとみられる類似記述が多く、「Q資料」仮説をはじめとする文書批評学の研究対象となっています。
正典に含まれない「外典福音書」(トマス福音書、マリア福音書など)も発見されており、初期キリスト教の多様性を伝えています。福音書はキリスト教神学の根拠であるとともに、西洋美術・文学・倫理観に深く影響を与えてきた文化的基盤でもあります。
使い方・例文
「山上の垂訓(八福の教え)」や「放蕩息子のたとえ」など、日常で引用される故事の多くはマタイやルカの福音書に由来します。
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