票割り戦略とは?
ひょうわりせんりゃく
票割り戦略とは、複数の候補者を擁立する政党が、選挙区ごとに支持者の票を計画的に振り分け、議席獲得数を最大化しようとする選挙戦術です。
票割り戦略とは、主に比例代表制や中選挙区制など複数の候補者が競う選挙において、同一政党・会派が擁立する複数候補の間で支持者の票を意図的に分散させ、全体的な議席数を増やすことを狙う選挙戦術です。
日本では参議院選挙の比例区や都道府県単位の選挙区で、与党・野党ともにこの戦略を活用してきました。たとえば、特定の選挙区に2人の候補を立てる場合、後援会や支持団体ごとに「奇数生まれはAさん・偶数生まれはBさん」などと票を割り振り、どちらも落選しないよう票の偏りを避けます。
票割り戦略が成功するためには以下の条件が必要です。
- 政党が自陣の支持票の総数をある程度把握できていること
- 支持者・後援組織が党の指示に従う組織力があること
- 候補者同士の票の偏りを修正するコミュニケーションが機能すること
- 相手陣営の動向を予測した柔軟な対応ができること
一方で、票割りに失敗すると一方の候補に票が集中し、もう一方が落選するリスクがあります。また近年は有権者の組織離れが進み、従来の票割りが機能しにくくなっているとも指摘されています。
票割り戦略は選挙における組織政治の典型であり、各党の候補者調整・選挙対策の巧拙が議席数を大きく左右します。
使い方・例文
参議院選挙の2人区において、ある政党が「苗字の五十音順でAからKまでの方はXさんに、LからZまでの方はYさんに投票してください」と支持者へ呼びかけるのが票割り戦略の典型的な場面です。
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