神経移植術とは?
しんけいいしょくじゅつ
神経移植術とは、損傷した神経の再生を促すために、自分の体や人工材料から神経組織を採取して欠損部に移植する外科手術です。
神経移植術とは、事故・腫瘍切除・外傷などによって断裂・欠損した末梢神経を修復するために、別の部位から神経を採取してグラフト(橋渡し)として移植することで、神経の再生と機能回復を促す外科手術です。
神経は切断されても比較的ゆっくりとした速度で再生する能力を持っていますが、神経組織が欠損した場合は単純な縫合だけでは修復できません。そのため、欠損部を埋めるためのグラフトが必要になります。最も信頼性の高い方法は患者自身の感覚神経(多くは腓腹神経や前腕皮神経)を採取して用いる「自家神経移植」です。
神経移植術の主な種類には次のものがあります。
- 自家神経移植:患者自身の神経を使用する(採取部位に軽度の感覚障害が残ることがある)
- 同種神経移植:他者から提供された神経を免疫抑制下で使用する
- 人工神経導管:コラーゲンや合成素材のチューブを使い神経再生を誘導する
術後、再生神経は1日に約1mmずつ進むと言われており、欠損が大きいほど回復に長期間かかります。リハビリテーションと組み合わせることで感覚・運動機能の回復を最大化します。顔面神経麻痺・腕神経叢損傷・指の神経断裂などで特に重要な治療選択肢となっています。
使い方・例文
交通事故で腕の神経が一部断裂した患者に対して、足の感覚神経を採取し欠損部に橋渡し移植して、指の感覚と動きの回復を目指す場面が代表例です。
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