社会的処方とは?
しゃかいてきしょほう
社会的処方とは、医療機関が薬や治療だけでなく、地域の社会的活動やコミュニティへの参加を患者に「処方」することで健康課題に対応するアプローチです。
社会的処方(Social Prescribing)とは、医師や看護師などの医療従事者が、孤独・孤立・生活困窮・社会的不安といった「社会的な課題」を抱える患者に対して、薬物療法だけでなく、地域の活動・ボランティア・趣味のグループ・相談窓口などへの参加を「処方」するように促す手法です。
社会的処方の仕組みは概ね次のように機能します。
- 医師が患者の社会的背景・孤立・生活課題を把握する
- 「リンクワーカー」と呼ばれる専門職が患者の状況を詳しく聴取する
- 地域の資源(コミュニティ活動・ボランティア・介護予防教室など)に接続する
- 継続的なフォローアップで参加状況を確認する
発祥はイギリスで、NHS(国民保健サービス)が2019年の長期計画において社会的処方を正式に位置づけ、全国にリンクワーカーを配置する方針を示しました。日本でも高齢化と孤独・孤立問題を背景に関心が高まっており、一部の自治体や医療機関での試験的な導入が始まっています。従来の生物医学モデルを超えた「健康の社会的決定要因」への対応策として注目されています。
使い方・例文
慢性的な孤独感や軽度のうつを抱える高齢患者に対して、医師が地域の体操教室やボランティア活動への参加を勧めることが、社会的処方の典型的な場面です。
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