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石鼓文とは?

せっこぶん

石鼓文とは、中国戦国時代に秦国で制作されたとされる10個の石製の太鼓型石碑に刻まれた文字で、大篆(たいてん)の代表的な遺品です。

石鼓文(せっこぶん)とは、中国発見された10個の太鼓形の石(石鼓)に刻まれた文字のことです。秦の文字文化を伝える遺物として知られ、大篆(だいてん)という古い書体の代表的な資料とされています。制作年代については諸説あり、秦の穆公時代(紀元前7世紀頃)から周代末期など、研究者によって見解が異なります。

石鼓は唐代に陝西省で発見され、現在は北京の故宮博物院に保存されています。各石鼓には四言詩が刻まれており、狩猟や自然を詠んだ内容が記されているとされます。10個中1個は文字が完全に失われており、残りも摩耗が激しく判読困難な箇所が多くあります。

書法の観点から見ると、石鼓文は小篆(しょうてん)が確立される以前の篆書の姿を伝えており、線質は丸みがあって整然とした美しさを持ちます。後の篆書学習の手本として、中国・日本ともに重要視されています。

日本には平安時代以降に伝わり、江戸時代の書家たちが石鼓文を臨書するなど、篆書を学ぶ際の重要な古典として根付きました。現代の書道でも篆書を学ぶ際に臨書の対象とされており、古代文字の美しさを伝える貴重な文化遺産です。

使い方・例文

篆刻や書道で「石鼓文体」と言えば、この遺物に由来する丸みのある古風な篆書スタイルを指し、落款印の書体としても用いられます。

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