甲状腺癌とは?
こうじょうせんがん
甲状腺癌とは、喉の前面にある甲状腺に発生する悪性腫瘍で、多くは進行が緩やかで治療成績が良好ですが、種類によっては経過が異なります。
甲状腺癌(こうじょうせんがん)は、甲状腺に発生する悪性腫瘍の総称です。甲状腺は喉ぼとけの下に位置する蝶形の内分泌腺で、甲状腺ホルモンを産生します。甲状腺癌は比較的まれな癌の一つですが、近年は超音波検査の普及により小さな段階での発見が増加しています。
甲状腺癌は組織型によっていくつかの種類に分類されます。
- 乳頭癌:最も多く全体の約80〜90%を占める。進行が非常に緩やかで予後は良好
- 濾胞癌:全体の約10〜15%。血行性転移(肺・骨)を起こしやすいが予後は比較的良好
- 髄様癌:カルシトニン産生細胞に由来。家族性(MEN2症候群)の場合がある
- 未分化癌:まれだが非常に悪性度が高く、進行が速い
症状は早期には無症状のことが多く、首のしこりや腫れとして気づかれるケースが多いです。進行すると嗄声(声枯れ)・嚥下困難・呼吸困難が現れることがあります。診断には頸部超音波検査・穿刺吸引細胞診(FNAC)・血液検査(サイログロブリン・TSH・カルシトニン)が用いられます。治療の主体は外科的切除(甲状腺全摘または葉切除)であり、乳頭癌・濾胞癌では術後に放射性ヨウ素(RI)内用療法を行う場合もあります。乳頭癌の10年生存率は90〜95%以上と高く、癌の中でも比較的予後の良い疾患として知られています。
使い方・例文
首のしこりを偶然触れて受診したところ、超音波検査と細胞診で甲状腺乳頭癌が発見されるケースは甲状腺癌の典型的な診断経緯で、早期発見により手術で根治できることが多いです。
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