環状剥皮とは?
かんじょうはくひ
環状剥皮とは、樹木の幹や枝の樹皮を輪状にはぎ取る技法で、果実の品質向上や繁殖促進などに活用されます。
環状剥皮とは、植物の幹や枝の一部分を輪状に樹皮(師部)を取り除く処理のことです。樹皮には葉で作られた光合成産物(糖類など)を下方へ運ぶ師管が通っているため、これを断ち切ることで栄養分が処理部位より上にとどまります。
この技術は果樹栽培で古くから用いられており、果実を充実させる目的で行われます。リンゴやブドウ、ナシなどで糖度や着色を向上させる効果が知られています。また、挿し木や取り木(高取り木)の際に、先端側への発根を促すためにも活用されます。ツルや枝の一部に環状剥皮を施してから湿らせた用土で包むと、その部位から根が発生し、切り離して独立した株として増やすことができます。
一方で過度に行うと木が枯死するリスクもあるため、幅や深さを適切に管理する必要があります。幅は樹皮の厚さの3〜5倍程度が目安とされ、木質部(木部)を傷つけないよう丁寧に行うことが重要です。落葉樹では芽吹き後から梅雨前が適期とされることが多いです。
園芸や農業の現場では環状はく皮とも表記され、果実の品質向上を目的とした実用的な管理技術として広く知られています。
使い方・例文
ブドウの収穫前に房の付け根で環状剥皮を行い、果粒の糖度アップや着色促進を図る場面でよく使われます。
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