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現在能とは?

げんざいのう

現在能とは、能楽において主人公シテ)が生きている人間として登場し、現実の世界で物語が展開する形式の演目です。

現在能(げんざいのう)とは、能楽の演目分類のひとつで、主人公であるシテが生きた人間(現実世界に存在する人物)として登場し、現在進行形の物語展開する形式を指します。これは「夢幻能(むげんのう)」と対をなす概念です。

能楽の大部分を占める夢幻能では、シテは死者の霊や神・精霊として現れ、夢や幻の世界で過去の出来事を語り舞う構造を持ちます。一方、現在能ではシテが現世に生きる人物として描かれ、物語は現在の出来事として進行します。

現在能の代表的な演目としては、鬼女や鬼神が現実の場で活躍する作品のほか、歴史上の人物が現在の行動として描かれる作品などがあります。たとえば「葵上」「道成寺」のような演目はその要素を持つとされます。

現在能は夢幻能に比べて劇的・動的な展開を持つことが多く、物語の緊張感が高い傾向があります。能楽鑑賞においては、演目が現在能か夢幻能かを理解することで、作品の構造や主人公の存在を正しく解釈する手助けになります。

使い方・例文

能の解説書や鑑賞ガイドで演目を紹介する際に「この曲は現在能である」といった形で登場します。能楽の授業や観能前の解説でも、夢幻能との対比として説明されることがあります。

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