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玉繭とは?

たままゆ

玉繭とは、2頭以上のカイコが1つの繭を共同で作った二重構造の繭のことで、絹糸の原料としては扱いにくい反面、独特の風合いを持ちます。

玉繭(たままゆ)とは、通常は1頭のカイコが作る繭に対し、2頭以上のカイコが同一の空間で一緒に繭を紡いでしまったものを指します。通常の繭とは異なり、複数の糸が絡み合った複雑な構造を持ちます。

カイコの養蚕では、蚕がバラバラに分かれて繭を作るよう管理されますが、密度が高い状態や飼育環境によっては、隣り合った蚕が互いの糸を絡め合わせてしまうことがあります。これが玉繭の発生原因です。

玉繭の特徴と扱いについては以下の点が重要です。

  • 糸が複数絡み合っているため、生糸として引き出すことが難しい
  • 絹糸の品質基準では「規格外」とされることが多い
  • 真綿(引き綿)や紬糸(つむぎいと)の原料として活用される
  • 節のある独特の風合いが紬織物の魅力となる

玉繭から引いた糸は均一性に欠けるものの、その不規則な節(ふし)が「玉糸」「紬糸」と呼ばれる味わい深い織物素材を生み出します。大島紬や結城紬などの伝統工芸品にも玉繭由来の糸が使われており、規格外素材がかえって高付加価値な製品へと昇華されています。

使い方・例文

大島紬の素材となる紬糸は玉繭を原料とすることが多く、独特の節が織物に表情を与えています。

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