煉獄とは?
れんごく
煉獄とは、キリスト教(主にカトリック)の教義で、天国へ行く前に罪の浄化を受ける中間的な場所・状態を指す概念です。
煉獄(れんごく、ラテン語: Purgatorium)とは、カトリック教会の教義における死後の場所の概念の一つで、死後に天国へ行くことは決まっているものの、まだ罪の浄化が必要な魂が一時的に留まる場所・状態を指します。
カトリックの教義では、人が死ぬと魂は天国・地獄・煉獄のいずれかへ向かうとされています。煉獄は永遠の場所ではなく、魂が浄化を終えれば最終的に天国へ移行するとされる点が地獄と大きく異なります。この概念は、生前に告白されなかった小さな罪や、罪の赦しは得たものの罰がまだ残っている場合に適用されるとされています。
煉獄に関連する主な教義的事項は以下のとおりです。
- 煉獄の魂は生きている信者の祈りや追悼ミサによって助けられると信じられる
- トリエント公会議(16世紀)で正式な教義として確認された
- プロテスタント諸派は聖書的根拠が薄いとして煉獄の概念を否定している
- 東方正教会では似た概念として「記念祈祷」の対象となる死者の状態がある
ダンテ・アリギエーリの叙事詩「神曲」では煉獄が詳細に描写されており、西洋文化・文学・美術に深い影響を与えました。現代では比喩的に「苦しみながら浄化される状態」を指す言葉としても使われます。
使い方・例文
「煉獄での魂の浄化のために、残された家族が追悼ミサを捧げる」という場面のほか、ダンテの「神曲」や中世美術の解説でよく登場する概念です。
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