無減圧限界とは?
むげんあつげんかい
無減圧限界とは、スキューバダイビングで潜水後に減圧停止なしで直接浮上できる、水深と潜水時間の組み合わせの上限値のことです。
無減圧限界(むげんあつげんかい、NDL: No Decompression Limit)とは、スキューバダイビングにおいて、潜水中に体内に溶け込んだ窒素(または混合ガスの場合は不活性ガス)が、浮上時に気泡を形成しないレベルに保たれる、水深別の最長潜水時間の目安です。
水中では水圧によって呼吸ガス中の窒素が血液・組織に通常より多く溶け込みます。このまま急浮上すると、圧力低下により窒素が気泡化して血管や組織を傷つける「減圧症(潜函病)」を引き起こすリスクがあります。無減圧限界内であれば、適切な浮上速度(毎分9〜18m程度)で直接水面へ戻れますが、超過した場合は途中で減圧停止(安全停止)を行いながら浮上する必要があります。
無減圧限界は水深によって大きく異なります。
- 水深10m付近:数時間以上(長時間潜水可能)
- 水深20m:おおむね40〜60分前後
- 水深30m:おおむね15〜20分前後
- 水深40m:10分前後以内
実際のダイビングでは、ダイブコンピューター(ダイコン)がリアルタイムで残りの無減圧時間を計算・表示します。複数回潜る場合は前回のダイビングで溶け込んだ窒素の影響(残留窒素)も考慮する必要があります。
使い方・例文
水深25mのポイントでダイビング中、ダイブコンピューターに「NDL残り5分」と表示されたら、それ以上同じ深度に留まると無減圧限界を超えてしまうため、浮上を始めるサインです。
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