火山灰雲とは?
かざんばいくも
火山灰雲とは、火山の噴火によって高空に拡散した細かい火山灰の粒子が形成する雲状の構造体で、航空機に深刻な被害をもたらすものです。
火山灰雲(Volcanic Ash Cloud)とは、火山の噴火によって噴出した細かい火山灰や岩石の粉塵が大気中に拡散し、雲状に広がったものです。肉眼では通常の雲との区別が難しく、航空機にとって極めて危険な存在です。
火山灰がジェットエンジンに吸い込まれると、以下のような深刻な問題が生じます。
- 高温の燃焼室でガラス化した火山灰がタービンブレードに付着し、エンジン出力が急低下する
- 最悪の場合、全エンジン停止につながる
- ピトー管や静圧孔を目詰まりさせ、速度・高度計が誤表示する
- 風防ガラスに傷がつき前方視界が失われる
世界各地に設置された火山灰情報センター(VAAC)が火山灰雲の動向を監視し、SIGMETを通じて航空機関に情報を提供します。航空会社は火山灰が予測される空域を避けたルートを設定し、場合によってはフライト自体をキャンセルします。1982年のブリティッシュ・エアウェイズ9便で全4基のエンジンが一時停止した事例は、火山灰雲の危険性を世界に知らしめた歴史的事故として知られています。
使い方・例文
アイスランドの火山が大規模噴火を起こすと、北大西洋の広域に火山灰雲が拡散し、欧州各国の航空便が数日間にわたって運休・迂回を余儀なくされることがあります。
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