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涅槃とは?

ねはん

涅槃とは、仏教において煩悩の火が完全に消え去り、苦しみから解脱した最高の境地を指す概念です。

涅槃(ねはん)は、サンスクリット語の「ニルヴァーナ(nirvāṇa)」を音写した仏教用語で、「吹き消すこと」「消滅」を原義とします。欲望・怒り・無知(三毒)といった煩悩の炎が完全に消え去り、輪廻転生の苦しみの連鎖から解き放たれた絶対的な安楽の境地を意味します。

仏教では、人間が生きる上で経験する苦しみ(生・老・病・死などの「四苦八苦」)の根本原因は煩悩にあるとされます。修行・戒律・瞑想・智慧の実践によって煩悩を滅した状態が涅槃であり、これが仏教修行の最終目標とされています。

涅槃には大きく二種類があります。

  • 有余涅槃(うよねはん):煩悩は滅したが、肉体(業の残滓)がまだ残っている状態。釈迦が悟りを開いた際の境地がこれにあたる
  • 無余涅槃(むよねはん):肉体も滅し、一切の業の残りがなくなった状態。釈迦の入滅(死)がこれにあたるとされる

日本では涅槃を「入滅(にゅうめつ)」とも呼び、釈迦が亡くなった日(旧暦2月15日)を「涅槃会(ねはんえ)」として各地の寺院で法要が営まれます。また「涅槃図」と呼ばれる絵画は、弟子や動物たちが釈迦の臨終を囲む場面を描いたもので、日本の仏教美術の重要な主題のひとつです。

使い方・例文

仏教寺院では毎年2月15日ごろに「涅槃会」が行われ、釈迦が涅槃に入ったことを偲んで涅槃図を掲げ、参拝者が手を合わせる様子が各地で見られます。

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