海面水温衛星画像とは?
かいめんすいおんえいせいがぞう
海面水温衛星画像とは、気象衛星や海洋観測衛星が赤外線センサー等で計測した海面の温度分布を色分けして可視化した画像で、漁場予測や気象・気候研究に活用されます。
海面水温衛星画像(SST画像:Sea Surface Temperature Image)とは、地球を周回する気象衛星や海洋観測衛星が搭載する赤外線放射計などのセンサーを使って計測した海面温度データを、色のグラデーションで可視化した画像です。通常、水温が高い海域は赤やオレンジ系の暖色で、低い海域は青や紫系の寒色で表現されます。
海面水温の衛星観測には主に2つのアプローチがあります。ひとつは熱赤外線センサーによる計測で、雲がない条件下で高精度の水温を取得できます。もうひとつはマイクロ波センサーによる計測で、雲を透過して全天候下でデータを取得できますが空間分解能は劣ります。現代の海面水温プロダクトは複数のセンサーデータを融合して高精度・高分解能の画像を提供しています。
海面水温衛星画像は多様な分野で活用されています。
- 漁業:マグロやカツオなどの回遊魚は温度境界域(潮目)に集まる習性があり、漁場予測に活用される
- 気象予報:台風の発達や海洋性気候の変動を把握するための基礎データ
- 気候研究:エルニーニョ・ラニーニャなどの海洋変動の監視・研究
- 環境モニタリング:サンゴ礁の白化予測や沿岸生態系の変化把握
日本では気象庁や水産研究・教育機構(旧水産総合研究センター)が定期的に海面水温画像を公開しており、漁業者や研究者が日常的に利用しています。ひまわり衛星のデータも海面水温の把握に使われています。
使い方・例文
カツオ漁の漁師が出漁前に海面水温衛星画像を確認して潮目の位置を把握し、効率的な漁場を探す際に活用されます。また台風の進路予測で「海面水温の高い海域を通過するため発達しやすい」と解説する場面でも登場します。
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