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海洋酸性化とは?

かいようさんせいか

海洋酸性化とは、大気中の二酸化炭素が海水に溶け込むことで海水のpHが低下していく現象です。

海洋酸性化(ocean acidification)とは、大気中の二酸化炭素(CO₂)濃度の上昇に伴い、海水に溶け込むCO₂の量が増加し、海水のpHが徐々に低下していく現象です。産業革命以前の海水のpHはおよそ8.2程度であったとされていますが、現在では8.1を下回る水準まで低下しており、その速度は地球の地質学的な歴史の中でも異例の速さとされています。

CO₂が海水に溶けると、炭酸(H₂CO₃)が生成され、さらに炭酸水素イオンや炭酸イオン、水素イオン(H⁺)に分解されます。水素イオンの増加がpHを下げる(酸性化する)主因です。酸性化が進むと海水中の炭酸カルシウムの飽和度が低下し、これが多くの海洋生物に深刻な影響を与えます。

主な影響としては以下が挙げられます。

  • サンゴの骨格形成の阻害・白化・死滅
  • 貝類・ウニ・ヒトデなど石灰質の殻や骨格を持つ生物の成長障害
  • 魚類の行動・感覚への影響(実験的に確認されている)
  • 海洋食物連鎖全体への波及

海洋酸性化は地球温暖化と並ぶ気候変動の深刻な問題の一つとして国際的な注目を集めており、SDGsの目標14「海の豊かさを守ろう」とも深く関連しています。根本的な解決にはCO₂排出削減が不可欠とされています。

使い方・例文

サンゴ礁の保全を語る文脈で海洋酸性化はよく登場します。グレートバリアリーフなど世界の珊瑚礁が白化・消滅している要因の一つとして、水温上昇とともにこの現象が挙げられます。

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