活弁士とは?
かつべんし
活弁士とは、無声映画の上映中にその場でセリフや情景を語り、映像に声と物語を添えた話芸の専門家です。
活弁士(かつべんし)とは、サイレント映画(無声映画)が主流だった時代に、映画館のスクリーン脇に立ち、映像に合わせてセリフや物語を口頭で語った語り手のことです。「活動写真弁士」の略称で、日本独自の映像文化として発展しました。
サイレント映画時代(主に明治末期から昭和初期)の映画館では、フィルムに音声が収録されていなかったため、活弁士が物語の説明や登場人物のセリフをすべてその場で語りました。西洋の映画にもタイトルカード(字幕)を挿入する手法がありましたが、日本では活弁士という専門職が発達し、独自の語り芸として高い評価を受けました。
活弁士の特徴は以下のとおりです。
- 複数の登場人物の声を一人で演じ分ける
- 音楽に合わせて語りのテンポを調整する
- 同じフィルムでも活弁士によって物語の印象が変わる
- 人気活弁士は映画スターと並ぶ人気者だった
1930年代にトーキー(有声映画)が普及すると活弁士の仕事は急速に失われましたが、現在もその技術は伝統芸能として一部の継承者によって守られており、映画祭や文化イベントなどで活弁上映が行われることがあります。
使い方・例文
無声映画の特別上映会で、活弁士がスクリーンの脇に立ち、映像に合わせてセリフや説明をライブで語る演目が催されることがあります。
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