沿岸漁業とは?
えんがんぎょぎょう
沿岸漁業とは、海岸から比較的近い浅い海域(主に日帰り圏内)で小型漁船を使って行う漁業のことで、地域の漁師が伝統的に営んできた漁業形態です。
沿岸漁業は、陸地に近い沿岸域(一般的に海岸から数十キロメートル以内)で行われる漁業で、日帰りまたは1〜2泊程度の操業を基本とします。使用する船は小型漁船(10トン未満が多い)で、個人や家族経営の漁師が中心的な担い手です。
日本の漁業法では漁業の種類を規模によって区分しており、沿岸漁業はその中で最も小規模な区分に位置します。対照的に、遠洋漁業は数週間〜数ヶ月かけて遠方の海域まで出向く大型船の漁業で、沖合漁業はその中間に当たります。
沿岸漁業で使われる主な漁法は以下の通りです。
- 定置網漁:一定の場所に網を設置して回遊魚を捕獲する
- 刺し網漁:海中に網を立てて魚を絡ませる
- 一本釣り・延縄漁:釣り竿や縄に多数の針を付けて釣る
- たこ壺・かご漁:底に仕掛けを置いて甲殻類や軟体類を捕獲する
- 素潜り・磯漁:アワビ・ウニ・海藻などを手で採取する
沿岸漁業は地域の食文化・生態系と密接に結びついており、漁業権制度によって地域の漁業協同組合が管理しています。担い手の高齢化・後継者不足・漁獲量の減少が全国的な課題となっており、養殖業との組み合わせや6次産業化(加工・販売まで手がける)が振興策として進められています。
使い方・例文
地元の漁港から朝に出港し、近場の漁場で定置網を引き上げて昼過ぎには戻ってくるような漁師の仕事が、沿岸漁業の典型的なスタイルです。
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