没個性化とは?
ぼつこせいか
没個性化とは、集団や匿名の状況に置かれることで個人としての自覚や責任感が薄れ、普段とは異なる行動をとりやすくなる心理現象です。
没個性化(Deindividuation)とは、社会心理学の概念で、個人が集団の一部になったり匿名性が高まったりする状況において、自己意識や個人的な責任感が低下し、通常の行動規範から逸脱した行動をとりやすくなる現象を指します。
この概念は、フランスの社会学者ギュスターヴ・ル・ボンが「群衆心理」として記述した現象を心理学的に発展させたものです。1950年代にレオン・フェスティンガーらが理論化し、その後フィリップ・ジンバルドーが詳細な実験研究によってモデルを発展させました。
没個性化が生じやすい条件には以下のものがあります。
- 匿名性の高い大人数の集団
- 仮面や制服など外見を隠すもの
- 大音量・興奮・アルコールなど覚醒水準の高まり
- 責任が分散される状況
没個性化が起きると、自己監視が低下し、衝動的・反社会的な行動が増えやすくなります。スポーツの試合後の暴動、インターネット上の匿名での誹謗中傷、祭りや政治運動での過激化などが現実の例として挙げられます。一方、集団の規範が協力的な方向であれば、没個性化によってボランティア活動などで積極性が高まることもあります。
使い方・例文
オンラインゲームやSNSで、匿名アカウントを使っているときに普段言わないような攻撃的な発言をしてしまう現象は、没個性化の典型的な例の一つとして説明されます。
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