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決定疲れとは?

けっていつかれ

多くの選択判断を繰り返すことで意思決定の質が低下する心理的・認知的な疲弊状態のことです。

決定疲れ(デシジョン・ファティーグ)とは、人が一日の中で多くの意思決定を下し続けることで認知リソースが消耗し、後半の判断の質が著しく低下する現象です。心理学行動経済学の分野で注目されている概念で、自我消耗(エゴ・ディプリーション)の一形態とも考えられています。

決定疲れが起こるメカニズムは次のように理解されています。

  • 人間の意思決定に使われる認知的エネルギーには限りがある
  • 選択肢が多い・重要度が高い決定ほど多くのエネルギーを消費する
  • 疲弊すると「最も楽な選択肢(デフォルト)」を選びやすくなる
  • 衝動的な判断や先延ばしが増えやすくなる

有名な研究例として、イスラエルの仮釈放審査委員会を調べた研究があります。審査の最初と休憩後には仮釈放が許可されやすく、午後遅くや審査が続くほど却下率が上がったとされます(ただしこの研究の解釈には異論もあります)。

日常生活での影響としては、買い物・食事・職場での連続会議後の判断ミスなどが挙げられます。対策としては、重要な意思決定を1日の早い時間帯に集める・選択肢をあらかじめ絞っておく・休憩や食事をはさむことが有効とされています。スティーブ・ジョブズが毎日同じ服を着たのも、日常の小さな選択を減らして重要な決定に集中するためだったと伝えられています。

使い方・例文

仕事で会議や承認判断を午前中に集中させ、午後の疲れた時間帯に細かい作業を回す習慣は、決定疲れを意識したスケジューリングの例です。スーパーで数百種類の商品を選び続けた後、夕食のメニューが決められなくなる経験も典型的な決定疲れの場面です。

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