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水中翼船とは?

すいちゅうよくせん

水中翼船とは、船体の下に取り付けた水中翼が揚力を生み出し、船体を水面から浮き上がらせて高速走行する船です。

水中翼船(すいちゅうよくせん)とは、船底に取り付けられた水中翼(ハイドロフォイル)が水中で揚力発生させることで船体を水面から浮き上がらせ、波の抵抗を大幅に減らして高速航行を実現する船舶の一種です。英語では「ハイドロフォイル(hydrofoil)」と呼ばれます。

通常の船は船体が水に浸かった状態で走るため、水の抵抗(波抵抗・粘性抵抗)が速度向上の大きな障壁となります。水中翼船はこの問題を解決するため、航空機の翼と同じ原理(ベルヌーイの定理による揚力)を水中翼に応用しています。速度が上がるにつれて水中翼が揚力を増大させ、船体が水面上に持ち上がることで水の抵抗を劇的に低減します。

水中翼の代表的な方式は以下の二種類です。

  • 表面貫通型(V字型):翼が水面を貫通し、速度変化に対して自動安定する
  • 完全没入型(水中完全型):翼全体が水中に没し、センサーと油圧装置で能動的に制御する

水中翼船は主に旅客高速フェリーとして活躍し、日本では離島航路や湾内の定期便として普及しました。最高速度は一般的な船の数倍に達し、時速60〜80キロメートル以上を実現するものもあります。ただし荒天時には水中翼が十分に機能しないため、波の穏やかな航路や天候条件での運航が前提となります。現代では電動化や自動制御技術と組み合わせた次世代ハイドロフォイルの開発も進んでいます。

使い方・例文

かつて東京湾や瀬戸内海・長崎〜五島列島などの離島航路で「ジェットフォイル」として親しまれた高速旅客船が水中翼船の代表例です。現代ではセーリング競技のアメリカズカップでも水中翼を使った高速ヨットが注目を集めています。

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