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毛抜とは?

けぬき

毛抜とは、歌舞伎十八番の一つで、文武に優れた粂寺弾正が怪事件を鮮やかに解決する荒事の演目です。

毛抜(けぬき)は、歌舞伎十八番の一つに数えられる荒事の演目です。歌舞伎十八番とは、江戸時代の名優・初代市川団十郎の家系が得意とした演目群であり、毛抜はその中でも独特のユーモアと機知に富んだ作品として知られています。

あらすじは、主人公の粂寺弾正(くめでらだんじょう)が主君の命で婚約者・錦の前に生じた不思議な出来事——毛が逆立つという怪異——を調べに来るところから始まります。弾正は屋敷内でのんびりと毛抜きで毛を抜いている間に、毛が自然に動くことから磁石の仕掛けに気づき、背後にある陰謀を暴きます。

この演目の大きな特徴は、弾正というキャラクターの豪快さとユーモアです。荒事の演目でありながら、主人公が悠然と毛抜きを使う場面が名場面として語り継がれており、観客の笑いを誘います。また、事件を力と知恵の両面で解決する痛快さも魅力のひとつです。

舞台上での見得(みえ)と呼ばれる見栄えのよいポーズや、荒々しい動きを含む演技スタイルは歌舞伎荒事の典型を示しており、市川家の家の芸として大切に受け継がれています。現代でも歌舞伎公演で頻繁に上演される人気演目です。

使い方・例文

「毛抜」は荒事らしい豪快な演技の中にユーモアが溢れており、歌舞伎初心者にも楽しみやすい演目として人気があります。

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