天衣紛上野初花とは?
くもにまごううえののはつはな
天衣紛上野初花とは、幕末を舞台にした歌舞伎の演目で、河内山宗俊と直侍を主人公とした二本立て形式の世話物の名作です。
天衣紛上野初花(くもにまごううえののはつはな)は、幕末の江戸を舞台にした歌舞伎の世話物で、河竹黙阿弥が作り上げた名作です。「河内山」と「直侍」という二つの独立した物語が組み合わされた形式で上演されることが多く、それぞれ異なる主人公が活躍します。
「河内山」の物語では、博徒あがりでありながら僧侶に扮して松江侯の屋敷に乗り込み、囚われた女性を救い出す痛快な人物「河内山宗俊」が描かれます。一方「直侍」では、旗本の御家人でありながら盗賊の一味となった片岡直次郎が、芸者の三千歳との切ない恋愛を中心に描かれます。
両物語に共通するのは、幕末の混乱した世相を背景に、社会の外れ者として生きる人物たちが主役となる点です。悪に堕ちながらも義理や人情を忘れない人物像は、黙阿弥作品の真骨頂といえます。
台詞の七五調のリズムや、「泥棒セリフ」と呼ばれる独特の言い回しも見どころのひとつです。現代でも「河内山」の場面は単独で上演されることが多く、歌舞伎の世話物を代表する作品として親しまれています。
使い方・例文
「天衣紛上野初花」の「河内山」の場面は、悪役でありながら痛快な活躍を見せる主人公が魅力で、歌舞伎入門の演目としても人気があります。
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