殖産興業とは?
しょくさんこうぎょう
殖産興業とは、明治政府が近代化を急ぐために推進した、産業の育成と経済力の強化を目指す国家政策のことです。
殖産興業(しょくさんこうぎょう)とは、明治時代の日本政府が掲げた国家政策のスローガンおよびその施策の総称です。「殖産」は産業を増やし育てること、「興業」は産業や事業を盛んにすることを意味し、西洋列強に対抗するため産業の近代化と経済力の増強を急速に進めることを目的としました。「富国強兵」とともに明治政府の二大スローガンとして位置づけられています。
欧米視察から帰国した明治政府の指導者たちは、日本の近代化が急務であることを痛感し、次のような施策を矢継ぎ早に実施しました。
- 官営工場の設立:富岡製糸場(群馬)をはじめとする官営模範工場で技術を普及
- お雇い外国人の招致:欧米から専門家を招いて技術・知識を直接移植
- 鉄道・電信の整備:経済活動を支えるインフラを国家主導で建設
- 銀行制度の整備:国立銀行条例の制定で近代的金融制度を導入
- 学制の公布:産業を支える人材育成のため近代的教育制度を確立
初期は官主導で進められましたが、財政難から民間への払い下げ(民営化)が行われ、三井・三菱などの財閥形成につながりました。殖産興業政策はわずか数十年で日本を農業中心の社会から工業国へと変貌させた、歴史的に極めて重要な転換点です。
使い方・例文
社会科の授業で「富岡製糸場」を学ぶとき、それが殖産興業政策の一環として明治政府が設立した官営の模範工場であることが解説されます。明治初期に各地に設けられた鉄道や電信線も、殖産興業の成果として挙げられます。
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