歯の挺出とは?
はのていしゅつ
歯の挺出とは、歯が正常な咬合面より飛び出した状態を指し、外傷や対合歯の喪失などが原因で起こる歯科的問題です。
歯の挺出(ていしゅつ)とは、歯が正常な位置よりも口腔内に向かって飛び出した状態を指します。英語では「extrusion」と呼ばれ、大きく分けて外傷性挺出と病的挺出(対合歯喪失による挺出)の2種類があります。
外傷性挺出は、打撃などの外力によって歯が歯槽骨から引き出され、本来の位置より長く見える状態です。歯根膜は引き伸ばされてはいますが断裂には至っていないケースが多く、早期に整復・固定処置を行うことで歯を保存できる可能性があります。
一方、病的挺出は対合する歯(上下で噛み合う相手の歯)が抜歯などで失われたことで、噛む力のバランスが崩れ、残った歯が徐々に伸び出してくる現象です。これは挺出移動とも呼ばれ、放置すると以下の問題が生じます。
- 失われた歯のスペースが狭まり、義歯やインプラントの設置が困難になる
- 咬合が乱れ、顎関節への負担が増える
- 挺出した歯の清掃が困難になり、歯周病・虫歯のリスクが上がる
治療法としては、外傷性の場合は整復・固定・根管治療が、病的挺出の場合は矯正治療による圧下や歯冠の切削調整が行われます。早期に欠損部を補綴することが最善の予防策です。
使い方・例文
下の奥歯を抜いたまま放置していたら、上の対応する奥歯が徐々に下に伸び出してきた場合、「歯の挺出」が起きており矯正や補綴治療が必要となります。
この用語をシェア
最終更新: