正教会の聖人暦とは?
せいきょうかいのせいじんれき
正教会の聖人暦とは、東方正教会が年間を通じて記念する聖人や祝祭を日ごとに定めた暦で、信者の毎日の祈りや典礼生活の指針となるものです。
正教会の聖人暦(せいじんれき)は、東方正教会の典礼生活の根幹をなす暦で、一年365日(閏年は366日)それぞれに記念すべき聖人・殉教者・祝祭が割り当てられています。この暦は単なるカレンダーではなく、教会の礼拝・祈祷・断食の全体を規定する「典礼暦」としての意味を持ちます。
正教会の聖人暦にはいくつかの重要な特徴があります。
- 多くのロシア正教会・セルビア正教会などはユリウス暦(旧暦)を使用しており、グレゴリオ暦(新暦)と最大13日のズレが生じる
- コンスタンティノープル正教会やギリシャ正教会などは新暦に移行している
- 復活祭(パスハ)を頂点とする「移動祝日」の系列と、固定日付の「不動祝日」の系列から成る
- 各聖人の記念日はその人が殉教・永眠した日(「誕生日」ではなく「天への誕生日」)に設定されることが多い
聖人暦は教会の公式文書である「メノロギオン(月別聖人伝)」や「シナクサリオン」にまとめられており、毎日の聖務日課(夕べの祈り・朝の祈りなど)においてその日の聖人が読み上げられます。ロシアなどでは「名前の日(イミョニニ)」として、自分の守護聖人の記念日を誕生日よりも重視して祝う文化も残っています。
日本正教会でも独自の聖人暦が整備されており、日本の殉教者なども加えられています。
使い方・例文
「今日の聖人暦では使徒ペトロの記念日にあたるため、教会では特別な奉神礼(礼拝)が行われた」というように、教会の典礼日程を説明する場面で使われます。
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