檀一雄とは?
だんかずお
檀一雄は、昭和期の日本を代表する無頼派の作家で、豪快な人生と「火宅の人」などの自伝的小説で知られます。
檀一雄(だん かずお、1912〜1976年)は、山梨県甲府市生まれの小説家です。東京帝国大学中退後に文学の道に進み、坂口安吾・太宰治らとともに「無頼派」と呼ばれる戦後文学の一流派を形成しました。
檀一雄の文学の最大の特徴は、自らの奔放な生き方をそのまま作品に投影した自伝的・告白的なスタイルです。放浪・酒・女性・料理への情熱など、豪快でありながら根底に哀愁をたたえた人間像が作品全体を貫いています。
主な作品と業績は以下の通りです。
- 「火宅の人」:愛人との関係に翻弄される作家の姿を描いた長編小説で、20年以上にわたって断続的に執筆・連載された代表作です。死後に未完のまま刊行され、直木賞を受賞しました。
- 「リツ子・その愛」「リツ子・その死」:先妻との愛と死を切々と描いた私小説的作品です。
- 「太宰と安吾」:無頼派の文学仲間との交流を回顧した評伝的エッセイです。
また料理家・食エッセイストとしての側面でも知られ、晩年はポルトガルや各地を旅しながら食と旅に関する随筆を多数発表しました。「檀流クッキング」は料理エッセイの名著として今も読み継がれています。波乱に満ちた私生活と、それを赤裸々に文学に昇華させた誠実さが、多くの読者の共感を呼んでいます。
使い方・例文
「火宅の人」は私生活の葛藤を長年にわたり書き続けた大作として、昭和文学における自伝的私小説の頂点に位置づけられています。
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