太宰治とは?
だざいおさむ
太宰治は昭和期を代表する日本の小説家で、自己破滅的な生き方と独特の告白体文学により、現代も若い世代に深く支持されています。
太宰治(1909〜1948)は、青森県津軽地方の大地主の家に生まれた昭和期の小説家です。本名は津島修治。東京帝国大学仏文科に入学しましたが中退し、生涯を通じて芥川龍之介を敬愛し続けました。
デビュー当初から芥川賞を強く望んでいましたが落選し、その屈辱が作品の動力の一つになったとも言われています。薬物依存・自殺未遂・心中を繰り返した波乱万丈の生涯は、そのまま彼の文学のテーマでもあり続けました。
代表作として挙げられるのは以下の作品群です。
- 『人間失格』(1948)……「恥の多い生涯を送って来ました」で始まる告白体の傑作。長年ベストセラー
- 『斜陽』(1947)……敗戦後の没落貴族を描き、「斜陽族」という言葉を生んだ
- 『走れメロス』(1940)……友情と誠実さをテーマにした短編。教科書にも収録
- 『津軽』(1944)……故郷への旅を描いた紀行文的小説
太宰の文体は親密で自嘲的な一人称語りが特徴で、読者に直接語りかけるような親しみやすさがあります。1948年、玉川上水で愛人と入水心中し、38歳で生涯を閉じました。没後70年以上が経った現在もその作品は幅広い世代に読まれ続けています。
使い方・例文
自己嫌悪や社会への違和感を抱える若者が共感する作家として、文学の話題では頻繁に登場します。『人間失格』は長期にわたって文庫の売上上位にあり、「自分は人間失格だ」という表現は日常会話でも使われることがあります。
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