岡本かの子とは?
おかもとかのこ
岡本かの子は、明治〜昭和初期に活躍した日本の小説家・歌人で、強烈な生命力と官能的な文体を持つ作品群で知られます。
岡本かの子(1889〜1939年)は、東京府出身の小説家・歌人です。本名は岡本カノ。彫刻家・岡本太郎の母としても広く知られています。
若くして短歌に才能を発揮し、与謝野晶子らに師事して歌集を発表しました。その後、仏教思想や生命哲学への傾倒を深め、小説の世界へと転じます。晩年の約5年間に集中して発表された小説作品は、生命の肯定・官能・精神的解放をテーマとし、独自の文学世界を切り拓きました。
代表作には次のようなものがあります。
- 「鶴は病みき」(自身の経験を元にした自伝的長編)
- 「老妓抄」(老いた芸者の矜持を描いた短編の傑作)
- 「生々流転」(生と死の輪廻をテーマにした長編)
かの子の作品の文体は、密度が高く煌びやかで、仏教的な宇宙観と強烈な個人の欲望が混交する点に特色があります。夫の岡本一平、息子の太郎との「開放的な家族関係」は当時の世間を驚かせましたが、そうした生き方もまた彼女の文学に直結していました。50歳を目前に脳溢血で急逝するまで、旺盛な創作活動を続けました。
使い方・例文
「老妓抄を書いた作家は誰ですか」という問いに岡本かの子の名が挙がり、日本近代文学の授業でも頻繁に取り上げられます。
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