樹状突起とは?
じゅじょうとっき
樹状突起とは、神経細胞(ニューロン)の細胞体から伸びる木の枝状の突起で、他のニューロンからの信号を受け取る役割を担います。
樹状突起(じゅじょうとっき、dendrite)は、ニューロン(神経細胞)の細胞体から放射状に伸びる複数の突起のことです。その名称は、まるで木の枝(樹木)のように繰り返し分岐する形態に由来しています。
ニューロンは大きく分けて「細胞体」「樹状突起」「軸索」の3つの部位から構成されます。このうち樹状突起は、主に他のニューロンから化学的・電気的な信号を受け取る受信アンテナとして機能します。シナプスと呼ばれる接続部位を通じて伝わってきた神経伝達物質を受容し、その刺激を細胞体へと伝えます。
樹状突起の表面には「樹状突起スパイン」と呼ばれる微小な突起が無数に存在し、シナプス結合の場となっています。スパインの形状や数は経験や学習によって変化し、これがシナプスの可塑性(変化する性質)の基盤となっています。
樹状突起の主な特徴は以下のとおりです。
- 1個のニューロンに複数本存在し、広い範囲から信号を集める
- 軸索に比べて短く太く、多くの場合ミエリン鞘(髄鞘)を持たない
- 受け取った信号は細胞体で統合され、閾値を超えると軸索を通じて次のニューロンへ伝わる
- 学習や記憶に応じてスパインの形状・密度が変化する(シナプス可塑性)
樹状突起の異常はアルツハイマー病や統合失調症などの神経・精神疾患との関連が指摘されており、神経科学において重要な研究対象となっています。
使い方・例文
「学習を繰り返すことで樹状突起のスパインが増加し、神経回路の接続が強化される」といった形で、脳の可塑性や記憶のメカニズムを説明する文脈で登場します。
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