栄養段階とは?
えいようだんかい
栄養段階とは、生態系における食物連鎖の位置を示す概念で、生物が何をどう食べるかによって決まる階層のことです。
栄養段階(えいようだんかい、trophic level)とは、生態系における食物連鎖・食物網の中で、生物が占める「食う・食われる」の序列上の位置を示す概念です。エネルギーが太陽光から生産者を経て消費者へと流れる過程を階層的に整理したものです。
栄養段階は一般的に以下のように区分されます。
- 第1栄養段階(生産者):植物・藻類・シアノバクテリアなど、光合成によって無機物から有機物を生産する生物
- 第2栄養段階(一次消費者):植物を食べる草食動物(バッタ・ウサギ・草食魚など)
- 第3栄養段階(二次消費者):草食動物を食べる肉食動物(カエル・小型魚など)
- 第4栄養段階以上(高次消費者):さらに上位の肉食動物(ワシ・サメ・トラなど)
エネルギーの流れには重要な法則があります。10%の法則として知られるように、あるエネルギーが次の栄養段階に転換される効率はおよそ10〜20%に過ぎず、残りは呼吸・熱・排出として失われます。このため高次の捕食者ほど必要な生息面積が大きく、個体数が少なくなります。
栄養段階の概念は、農業・漁業の持続可能性・生態系管理・環境汚染(生物濃縮)の分析においても基盤となる重要な枠組みです。
使い方・例文
「牧草→牛→人間という食物連鎖では、牧草が第1栄養段階、牛が第2、人間が第3栄養段階に位置する」というように、生態系のエネルギー流れを説明する際に使われます。
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